素材について

■木の種類

kinomeでは主に4種類の木で製作しています。お使いの家具とのバランス、お部屋の雰囲気、木目や木の色など、お好きな木をお選び頂いています。
木の質感や年を重ねるごとに変化する色味を大切にしたいので、基本的に着色などはしておりません。
木材本来の色味や木目で、ご希望に添えればと思っております。

チェリーの木材見本

ブラックチェリー

バラ科

緻密な肌目で光沢があり、月日が経つにつれて赤褐色に変化していきます。色、艶の経年変化がとても楽しめる木だと思います。

チェリーの経年変化
左が製作時、右が5年ほど経過したもの

ブラックウォールナット 木材見本

ブラックウォールナット

クルミ科

焦げ茶色に黒い木目があり、時とともに柔らかな茶褐色へと変化していきます。大人っぽい落ち着いた雰囲気です。

ミズナラの木材見本

ミズナラ

ブナ科

はっきりとした木目と虎斑と呼ばれる独特の模様があります。4種の中では最も堅く重い木です。同属にはコナラやカシワなど。カシワはウイスキーの樽にも使われます。
比較的、経年変化の少ない木です。

クルミのまな板

クルミ

クルミ科

落ち着いた質感が好きで小物はクルミで作ることが多いです。特に包丁のあたり具合が心地良いので、カッティングボードは全てクルミで製作しています。

■オイルについて

kinomeでは家具、道具ともオイルで仕上げています。オイルを染み込ませることで木の呼吸を妨げず、木目や質感を残した自然な仕上がりとなります。

リボスアルドボス

家具の仕上げには、ドイツ LIVOS社のクリアオイルを使用しています。
亜麻仁油がベースとなっているこのオイルは、その他の成分も体に配慮したものとなっています。
また、原料となる亜麻はリボス社の専用の畑で有機栽培され食品基準も満たしています。
浸透性なので木の呼吸を妨げず、木目、質感を残した自然な仕上がりになります。

*亜麻
フラックスという細く背の高い植物で、実からオイルを搾り、茎の中の繊維がリネンの原料になるそうです。
茎の太さはマッチ軸ほどと、とても細いそうですが、数ある繊維の中でも一番丈夫だという…だからリネン製品は丈夫なんですね。
お店を始めた頃、亜麻のオイルを使うと同時に、同じ原料であるリネンを生活の中でも使うようになりました。

エゴマ油
エゴマ油
エゴマの実
エゴマの実

カッティングボード・木皿・カトラリーなどは、食用のエゴマ油を塗り、水分から保護します。
収穫後、天日干しでじっくりと乾燥させた荏胡麻を熱処理せず、圧力をかけて押し搾っただけの無精製の油はとてもきれいな黄金色をしています。
食用油ですので、食べ物や口に触れても安心してお使い頂けます。

*荏胡麻(エゴマ)
一年生のシソ科植物で、東北ではじゅうねん、長野ではえぐさ、岐阜ではあぶらえなどと呼ばれています。