無垢材のオイルメンテナンス

メンテナンスについて

kinomeの家具・雑貨は、木そのままの質感を大切にするため、オイルフィニッシュという方法で仕上げをしています。
木の呼吸を妨げず、少々の傷や汚れも味わい深い雰囲気になっていくことと思います。

オイルフィニッシュは、油が木に浸透することで水分や汚れから保護します。
ウレタンなどの合成樹脂と違い、厚い塗膜を作りませんのでお使いの際には少しお手入れと注意が必要です。

家具などのオイル仕上げの場合、食器などのエゴマ油仕上げの場合のメンテナンス方法です。

無垢材のオイルメンテナンス


オイル仕上げのメンテナンス
(テーブル、椅子、収納家具など)

[日常のお手入れ]
普段は柔らかい布で乾拭き、水などをこぼした場合も乾いた布ですぐに拭いて下さい。油汚れは、かたく絞った布ですぐに拭き取って下さい。水や油汚れはそのまま放置するとシミの原因になります。

[シミを防ぐために]
熱い鍋などは鍋敷きを敷いて保護して下さい。濡れたコップ、食器はなるべくコースターやランチョンマットをご利用下さい。また、濡れた金属製品(鉄鍋や缶など)に触れると黒く変色することがありますのでご注意下さい。

[設置場所]
直射日光の当たる所、ストーブ、エアコンの吹出し口など過度の湿度や乾燥、急激に温度の変化する場所は、反りや割れの原因になりますのでお気をつけ下さい。このような環境でご使用になった場合の変形等は、責任を負いかねますのでご注意下さい。

[メンテナンス]
木の表面が乾燥してきましたら、オイルの再塗装をして油分を補給してあげると艶が戻ります。目安は使用頻度の多いテーブルなどで2〜5年位ですが、使用状況により差がありますので、ご心配な場合はご相談下さい。
椅子や収納家具など水拭きの少ない家具は、乾拭きだけでも十分に艶が出てきます。

[使用オイル]
kinomeではドイツ LIVOS社のクリアオイル「アルドボス」で、仕上げ・メンテナンスを行っております。他にも市販品で同様のオイルが販売されていますので、お好みでご使用下さい。


オイルメンテナンス手順

1. 表面をきれいにして、水拭きの水分などは乾燥させて下さい。



無垢材のオイルメンテナンス 刷毛

2. 刷毛やウエスでオイルを薄く塗り伸ばします。
匂いが気になる場合は、窓を開けて作業して下さい。



無垢材のオイルメンテナンス 拭き取り

3. 時間を置かずに乾いたウエスで拭き取ります。
木目に沿って拭き残しがないように、丁寧に拭き取ります。
一晩ほど乾燥させれば、翌朝には使用可能です。

*ご注意!!
オイルを含んだ布等は、まれに自然発火することがあります。必ず水に濡らした状態でビニール袋等に密封し、破棄して下さい。



エゴマ油仕上げのメンテナンス
(カッティングボード、お箸、お皿など)


[日常のお手入れ]
カッティングボード、お箸、お皿などは食用のエゴマ油で仕上げています。
ご使用後はなるべく早めに薄めた洗剤で洗い、すぐに水分を拭き取るようにして下さい。
食器洗乾燥機、漂白剤のご使用、長時間水につけるなどは木を傷める原因となります。

[メンテナンス]
塗膜がそれほど強くないため、水洗いを繰り返すと油分が抜けて表面が白っぽく乾燥してきます。
時々オイルを塗ることで艶が戻り、水はじきも良くなります。
乾燥した状態で使い続けると、汚れがつきやすくシミになりますのでご注意下さい。
毛羽立ちが気になる場合は、サンドペーパー(320〜400番程度)で軽く磨いてからオイルを塗るとすべすべになります。

[使用オイル]
メンテナンスオイルは、エゴマ油やクルミ油などの乾性油(空気に触れると固まる性質の油)がおすすめです。
スーパーなどでも手に入りますが、酸化防止剤などが入っていないものをご使用下さい。
kinomeでもエゴマ油と蜜蝋をブレンドした蜜蝋クリームを販売しています。


蜜蝋クリーム メンテナンス

エゴマ油メンテナンス手順

1. 水洗いで、表面をきれいにしてから十分に乾燥させます。



エゴマ油 メンテナンス

2. 蜜蝋クリームやエゴマ油をウエスにつけて、全体にムラなく塗ります。
塗布後、乾いたウエスで拭き取ります。(薄く塗ることで拭き取りを省略することもできます。)
蜜蝋クリームご利用の場合は、磨くように強めに擦ることで、艶が出てきます。



蜜蝋クリーム 乾燥

3. 立てかけるなどして一晩ほど乾燥させます。
夜にメンテナンスすれば、翌朝には使用可能です。


不明な点や、気になることがありましたら、お気軽にご連絡下さい。